2016年03月13日

あざらし

若い頃、東京でデパートなどの催事をしていた会社に勤めたことがありました。
都内のデパートやスーパーの店頭で、道行く人を呼び止めては販売をしている商売です。
ある時、札幌のデパートに出張となりました。
ちょうど雪祭りの最終日で、慣れない雪道に足をとられながら、感動しまくりでした。きれいな街で、仕事も楽しみです。
さて、2週間の出張の間、ホテルに泊まりますが、ホテルから地下鉄の最寄駅までちょっと歩きます。
途中にたくさん民家があるのですが、出張初日にある民家の前を通りかかったとき、民家の玄関前になんとアザラシが!
丸々と太って雪の上を気持ちよさそうに転がっています。さすが北海道!と思いきや、それは、皮下脂肪をしっかりと貯めまくった1匹の犬でした。
まるまると太った胴から、ちょこんと出た足は犬のもの。
毎日零下になる札幌の冬。ある仕事帰りの夜、やはり犬は家の前に繋がれて、ゴロゴロと凍った雪の上に寝そべっています。特にその夜は、吹雪いて零下20度近くまで気温が下がるといわれていました。
「ああ、あの犬、家に入れてもらえないと死んでしまう。」犬小屋もない状態なので心配でたまりません。
翌朝、いつもより早めに出勤して例の家まで。
雪は、昨日の夜のうちに数10センチ以上積もっています。
雪に埋もれて死んでいる犬を想像しながら、角を回った途端、雪の中、ゴロゴロと転がって遊んでいる犬を発見。
…あいつ、犬の足がついてるけど本当はアザラシに違いない…と確信した瞬間でした。


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2016年01月10日

いつ生える?

孫のH香ちゃん、男の子のいとことお兄ちゃんに囲まれて育ったせいか、とても男らしく育ちました。
クリスマスプレゼントにお人形というリクエストでしたが、選んだお人形は怪獣でした。
シルバニアファミリーハウスには、奇妙な怪物やカブトムシやクワガタがたむろし、スポーツカーのおもちゃが
ベッド代わりになっている始末。
着るものはすべてお兄ちゃんのお下がり。黒や青といった男の子仕様の色やデザイン。
せっかく買ったひらひらのフリル付きの服なんか見向きもされません。
スカートは嫌い。木登り得意。一人称は「俺」。
小さい頃の話ですが、お兄ちゃんとお風呂に入って、じーっとお兄ちゃんの股間を見つめ、さびしそうに
「わたしのは、いつ生えてくるのかなあ…?」
そのH香ちゃん、小学生になったお兄ちゃんがスイミングスクールに通い始めて、一緒にに見学に行くように
なった途端、ピンクやら赤やら今まで見向きもしなかったひらひらの服を好むようになりました。
一体どうしたことかと、周囲が動揺していたところ、スイミングスクールのコーチがイケメンさんだったのが
判明。
生えてこなくてよかったです。

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8時ちょうどの…♪

母が入院した時の話です。
現在、認知症は着実に進み続けております。

私の妹の子供、いわゆる姪ですが、下の娘の名前がなかなか出てこないらしく、同居している私の長女に
母「福岡のあの子、ほらM子ちゃんのお姉さん、名前何やったかね?」
孫娘「あずさ、だよ、おばあちゃん。ちなみにお姉さんじゃなくて妹のほうね。」
母「ああ
  あずさ ね…

  何号って付くと??」
孫娘「ば、ばあちゃん!それは電車!」
母「はあぁ、付かんとね?」
思わす 8時ちょうどの〜♪ と歌いだしてしまいそうなボケでした。
鉄人じゃあるまいし、名前に号はつきません。(わからない人もいるかなあ)

入院したその日に、生年月日を言わされてました。大正生まれだったはずなのに、年を聞いたら
「27歳」「???」「あ、間違った、50歳」
相変わらず、サバを読みまくっていました。


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天敵

天敵
私は、ネズミなどのげっ歯類が苦手です。
高校生の頃、我が家の建て替えがありました。建て替え直前、なぜかネズミが大発生。
それでも、イエネズミは小さくて目がくりくりして、黒いハツカネズミみたいで可愛いとすら思っていました。
毎晩、寝るころには、枕元で運動会。小動物がタタタタと走る音がして微笑ましいなあと思っていました。
さて、ある晩、いつものように部屋を暗くして寝ようとしたところ、いつもと違う足音が……。
トットットットッとやや重たい足音。それが私の枕元に向かってきます。「えっ」と思ったら、敷布団に
グッと重たいものがのった感触。しかも耳元で「ふっふっふっ」と息遣いが…。
頭の中に浮かんだことは、昔聞いたことがある「赤ちゃんがネズミに噛まれる事件」
体中が緊張して、眠気も吹っ飛びました。ワーッと思いながら、起き上がり、部屋の灯りをつけてみたら
なんと!部屋の隅に走っていく巨大ドブネズミの姿!子犬くらいはありそうでした。
部屋の壁を垂直に駆け上り、天井付近の欄間の間からこちらを振り返りざま「シャーッ」
歯をむき出すではありませんか!
怖くて怖くて、その夜は灯りをつけたまま寝ました。
さて、数日後、学校が休みだったので縁側でのんびり日向ぼっこしていると、庭の片隅に仕掛けておいた
ネズミ捕りにくだんのドブネズミがひっかる瞬間を目撃!「やった!」と思ってたら、あいつ、ネズミ捕りの中で
大暴れして、蓋を開けて出て行ってしまいやがりました。おとりの餌をしっかり咥えて。
「…うう…こ、こいつにはかなわない…」以来、ネズミが怖くてたまりません。私の憎き天敵です。
…ちなみに私の夫の干支は「ねずみ」です。

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2015年08月25日

フクイシチョウのシゲオさん

主人の母であるお姑さんが存命だった頃の話。
私が商売をしているので、盆暮れのお届け物はよく使ってくださいました。
その年の夏も、数人のお知り合いに御中元をお届けしました。その中に執行(しぎょう)さんというちょっと変わったお名前の方がおられました。
全員の方のお名前と住所を確認し、(すぐにやっておかないと、矢の催促が来るので)送付も早めに完了して、「済みました」の連絡も済ませ、ほっとした2〜3日後のこと。
いきなり電話で、お姑さんから「シゲオさんに送ったと?」
私「?は?重雄さんてどこの方ですか?」
姑「フクイシチョウのシゲオさんたい!いつもすぐに連絡が来るとに、言うてこん。ちゃんと送ったとね?」
私「福井市長の重雄さんって、?え?」(親戚にいっぱい偉い人がいるとは聞いてたけど、福井市長?)
姑「やっぱり、送っとらんやったね!あんた、送ったって言うたでしょうが!」(なに?「やっぱり」??)
私「!あー!福石町の執行さん!お義母さん、シゲオさんて言うからわかりませんでした。ハイ、ちゃんと送ってます」
姑「私は、昔からシゲオさんていいよっと!!」ガチャン!とお姑さんは電話を切りました。
それからしばらく「ほんとに送ったのか」コールが続きましたが、ある日から急に電話が来なくなりました。
逆に心配になってお姑さんに電話してみました。
私「執行さんどうなりました?」
姑「ああ、シゲオさんね、旅行に行っとったげな。家の人が受け取っとたげな。もうよかよか!」ガチャン!
…こらあ!よかよかじゃねえだろう!「やっぱり」とか言った事について「ごめんね」はないのかよ!と心の中で叫んだ夏のあの日…


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2015年03月18日

アラブの石油王

今年早々骨折した私の母、実は昨年自宅で転倒骨折しておりまして、手術しました。
ただいまリハビリ入院中です
その母が、入院中に見た夢の話
アラブの石油王に嫁入りしていたそうです。
とってもゴージャスな宮殿で、
「年に3回は、日本に帰してください」
と王様にお願いしていたそうで、やたらリアルですね。
リハビリをしながら、理学療法士さんにこの話をしていたところ、どこからともなく
「そんな話、無い!無ーい!ありえなーい!」
とヤジが飛んで来たそうです。
御年90歳の母を嫁にもらってくれた奇特なアラブの石油王。もう少しで私も
アラブの石油王の義理の娘だったんですけど。
…ベリーダンス踊ったら、腰が抜けますけどね。


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写真は、ドバイの宮殿です。



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2015年02月09日

やっちゃいました

普段から、転倒癖のある私、正月早々やってしまいました。
2日の午後、バスに乗り遅れまいと、普段からまったく鍛えたことのない自慢の脚力で
もたもたと全力疾走していたところ、横から歩いてきた若い家族連れに遭遇。
勝手にびっくりして、そのまま転倒してしまいました。一般には、自損事故といいます。
かなりガタイのいいご主人に触れるか触れないかの状態で、飛んで行ってしまった私を心配して
「大丈夫ですか?」の声に「大丈夫です!」と答えるのもそこそこに
「バス、乗ります!」とほうほうのていでバスに乗り込みました。
足首はズキズキと痛くなってきます。当日は、福岡の娘たちが帰省する日。
スーパーで美味しい食材を買って帰らねばとおもいつつ、でも足首痛いので、店内の
ドラッグストアに寄って、湿布薬を買いました。恐る恐るブーツを脱いでみると、ああ、
ぷっくりと腫れ上がった足首…「だめだこりゃ、買い物どころじゃねえ」
早速近くの病院にタクシーで急行。ところがお正月なので先生不在。ひえー、痛いよー!
病院で訊いた当番指定医まで、またタクシーで急行。散々待たされてやっとレントゲン室へ。
寒いレントゲン室の前で待つことさらに数十分。レントゲンを見たイケメン♪の若い♪先生
「はく離骨折ですね。ご年配の方にはよくあるんですよ」あっさりとひとこと。
以来、子供のころからの憧れの松葉杖生活に突入し、家族全員のお世話になっております。
教訓:急いては事を仕損じる。外国の諺にも「慌て者は自分の踵に躓く(まんまです)」
みなさん、気を付けましょう。…イケメンの先生…容赦なく手荒に治療してくれました…涙

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天然part2

入院していた母が無事退院しました。
うちに帰ってとても嬉しそうです。やはり自宅にいると、調子も良くなるようで、いろいろとチャレンジしています。
先日は、同居してくれている私の長女に、「漢字を忘れたから、教えて」といってきたそうです。
娘「何という漢字?」
母「血圧と心電図」
娘「けつあつは、血という字と圧力の圧ね。しんでんずは心に電気の電、図画の図」
と言いながら、手に字を書いて教えたそうです。
母は、「ああそうやった!」と言って、さっそく紙に字を書いて練習。
紙に「血圧」という字を書きながら
母「し・ん・で・ん・ず」
娘「…器用やね…」

毎日、ご飯もしっかり食べながら、ややむくみ気味の足を隠すため、病院に行くときはちょこちょこ靴下をずらしながら、靴下のゴムのあとがつかないように気を付けていますが、
私「お母さん、先生が触ったら、むくんでるのすぐばれるよ」
母「えへへへ…」
可愛い呆け方の母です。

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2014年10月29日

転がる石

孫の1人である小学5年生のT君は、大の漢字嫌い。全く漢字を覚える気がありません。
漢字の書き取りやテストが苦手です。
夏休みの宿題にも、当然漢字のページがあるのですが、いやでいやでたまりません。
その日も、いやいやながら漢字の宿題をやっていました。
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問題:次の『 』の中に正しい漢字を入れなさい。
「強い『いし』でやりぬく」
「あの人は、優秀な『いし』である」
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この問題文に、T君は、まったくお手上げです。
「もー、さっぱりわからん!コロコロ転がる方の『石』はどっちや!」と独り言。
まわりにいた全員が、
「どっちも違うし!」と突っ込んでしまいました。
今後の人生がやや心配なT君です。
ちなみに、T君のママは、ロックグループローリングストーンズの大ファンです。


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我が家の猫たち


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天然

母が3度目の入院をしました。90歳という高齢なので周りはハラハラしていますが
本人は一時意識が混濁したにもかかわらず、奇跡の生還を果たしました。
そのせいか、もともと天然ボケの母、ますます磨きがかかってまいりました。
先日も、私の次女E子が見舞に行ったところ、「あらー、ありがとう」と喜びながら
母「あんた、E子ちゃんによう似てきたねえ。」
E子「いや、本人ですから」
母「ほんとよう似とる」(ほんとによく似てる)
E子「だから、本人です」
母「そんげん似んでもよかったろうで」(そこまで似なくてもいいだろうに)
E子「えーーん、本人なのに」
とか、長女のM子に
母「この前はバナナの、昨日は柿の、食べようとしたら急になくなっとさね。鼠のおるとばいね」
(この前はバナナ、昨日は柿を食べようとしたら急になくなったのよ。鼠がいるんだろうね)
M子「そんな不衛生な病院、無いよ」
ますます突っ込みどころ満載の母になってきました。
現在のところ、毎日「ここの病院の名前なんやったかね?…ああ、仏様の病院やった?!あら?」
私「恵美須町病院です。恵比寿様の名前がついてる病院だから、仏様の病院に勘違いね。
  ここは恵美須町だから、恵美須町病院なんだよ」
母「へええ、そうね…そういえば、この近くに恵美須町てあったとよ」
  (そういえば、この近くに恵美須町ってあったのよ)
私「だから、ここが恵美須町」…こんなことの繰り返しです。


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まーくんのあらやだポーズ


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