もう亡くなりましたが、母方の伯母でかつみおばちゃんという方が、埼玉に住んでいました。大和屋大宮店の社長のお義母さんです。
早くに父親を亡くし、苦労して育ったので、なかなかの締まり屋さんです。
一人でご飯など食べません。ほとんどお昼は抜きだったようで、着ている下着もご主人とか子供のパンツやシャツを縫い縮めたものでした。(パンツの前を縫い合わせた実物を見てびっくりです)
私が、学校を卒業して、関東の親戚めぐりをしたとき、このかつみおばちゃんの家にも数日厄介になりました。
さすがに、私が一緒だとお昼を抜くことはできないので、いとこたちと一緒に食事に行ったりしていました。
ある日、誰もいない午後、「今日のお昼は、お茶漬けでいい?」と聞くので、
「もちろん、いいですよ。」と答えた私。
すると伯母は、お茶碗に、前日の冷ごはんをよそって、ポットから、お湯を直接かけたのです。
「えっ?!」と思いましたが、伯母は、「はいどうぞ」と、お箸とともに、私の前にお湯漬けを置いたのでした。何も入っていない、お茶ですらないお湯漬け。
当然のように、お湯漬けをサクサクと食べる伯母。戸惑いながら、私もいただきました。
無言で。
ついに「お漬物は?」と聞けなかった私でありました。

お漬物って何?

猫は知らなくてもいいものらしいわよ。