2012年07月21日

山中さんのかっぱ巻き

学校を出て初めて社会人になったころの話です。
会社の先輩に山中さん(仮名)という男の人がいました。
大川栄策に似ていて、あまり女性にもてるタイプとは言い難く、もっさりしているという表現がぴったりの人でした。
ボーナスが出た日、会社のみんなでご飯を食べに行こうということになって、近所にできたお寿司屋さんに出かけました。
みんな、それぞれに好きなものを注文したところで、山中さんは「かっぱ巻き」と一声。
山中さん、ちょっと地味。
注文した品が運ばれてきて、食べようとしていたら、山中さん、かっぱ巻きの中のきゅうりを、一心不乱に箸で押し出しています。
「山中さん、何してるの?」不思議に思ってききました。
「俺、きゅうり好かんもんね。」せっせときゅうりを押し出す山中さん。
「へっ…?」その場にいた全員絶句。
きゅうり嫌いだったら、かっぱ巻き頼むなよ!
帰るころには、山中さんのお皿の上に、押し出されたきゅうりがこんもり残されていました。


かっぱ巻き.jpg
posted by 店長 at 16:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記